たぶんこれを、初恋と呼ぶ
「いや、俺今そういうのいいんで…研修はどうしても休めないですし、本当すいません。また次回に」
研修なら仕方ない。
江藤は俺に土曜に来るよう念押しし、渋々営業部へと戻って行った。
「先輩、飲み会行くんですか?」
「まあ一応…担当だから顔出さないとな」
「キツイですね。無理しないでくださいよ」
「ありがとな。でもお前は研修重なってラッキーだったな」
「本当っす。俺結構そういうノリの飲み会苦手で。会社内のならいいんですけど、特にMSMさんて若くて騒がしいイメージじゃないですか」
「お前も若いだろ…。でも意外だな、そういうノリ好きそうなのに。彼女欲しいとか思わないの?」
「今んとこないですね。俺まだ、元カノの事結構引きずってて」
「…へえ」
こんなイケメンでも、恋愛面で上手くいかない事もあるんだなあ。
「あ、安尾と八嶋ちょうど良かった。今夜暇?飲み行こう」
アツシさんが俺達の所へやってきて、俺と八嶋の肩をがっちりと掴んで言った。
「俺、ちょっと仕事立て込んでて。遅れて行ってもいいですか?」
「いいよ。いつもの店なー」
八嶋は遅れてくるらしい。
それまでの間は俺一人でアツシさんの相手をするのか。
MSMさんの件、がっつり聞かれるんだろうな。