上司と私の偽恋愛 ※番外編追加しました※
しばらくしてから私を椅子に座らせ結城課長も隣に座った。
少しずつ頭も動き始めて考えてみても何がどうなってるのか訳がわからない。
「結城課長どういうことですか?」
「ん? そうだな。何から話せばいいかな。とりあえず俺はもう結城課長じゃない」
「は? あ、 昇級したってことですか?」
あまり良い別れかたじゃなかったから気まずいものの的外れなことを言われた気がして一気に気が抜ける。
「違う! 仕事辞めたんだよ」
「えっ⁉︎」
結城課長の言葉に驚いて思わず声がうわずってしまった。
「前の会社には勉強の意味で自分から志願して入ったけど、元々30になったら親父の会社に入るつもりだったんだ。もっと早く亜子に会いに行く予定だったけど覚えることが多くて思ったよりかかってしまったな」
軽く笑いながらそう言ってまたキスをする。
「ま、待ってください。意味がよく分からない」
抱きしめようとする結城課長の手を抑えて私は話の続きを聞こうとする。
「亜子は何を知りたい? 何でも話すよ。でもその前に腹減った。とりあえず飯にしよう」
呼び鈴を鳴らしてスタッフを呼び私は結城課長の言われるままにランチのフルコースをいただくことにした。
せっかくの高級フレンチなのに食べてる間も過去の事や疑問ばかりが頭を駆け巡って楽しむどころではなかった。