上司と私の偽恋愛 ※番外編追加しました※

「仮に結城課長に今も忘れられない人がいたとしても好きなのは藤井先輩なんだしそれで良くないですか? 忘れられない人くらい1人や2人いるものです」


恵菜ちゃんの力説になんだかすごく納得させられてしまう。
私よりも年下なのに、どちらかといえば今時の感じの子でもっと子供っぽい子かと思ったら私よりも全然大人の女性だったんだ。


「うん。 そうだね、恵菜ちゃんありがとう」

「私は何もしてないですよ。それより藤井先輩はもっと自身を持つべきです! こんなに美人なのに勿体ないです! 賢人くんもずっと藤井先輩が元気ないって心配してたんですよ。 でもそのおかげで私たちは付き合うことになったんでお礼を言わなきゃなのは私たちのほうですね!」



聞けば仕事のトラブルで元気がなかった桐生に恵菜ちゃんが声をかけたことがきっかけになったという。
見た目とは違ってしっかりしてる恵菜ちゃんに桐生は惹かれて、恵菜ちゃんは桐生の弱いところを見て私が支えてあげなきゃと思ってるうちに好きになってしまったという。


よくよく見て見ればお似合いの2人かも。
社内では特に隠すつもりはないけれど周りがやりにくくなるのも困るから今まで通りにしていくって言ってた。


せっかく恵菜ちゃんも来たことだし私たちはビールと食べ物を追加して改めて桐生と恵菜ちゃんにおめでとうの乾杯をした。



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