恋愛イデアル。
ソロモン王の知恵。
[ソロモン王の知恵]

イデアルと長月遥、リンネは喫茶店で遠い目をする。

「はあ、チキン唐揚げをもっと食べればよかったわね」
と長月遥。
「サンドイッチもそうだなあ」
とイデアル。
「それよりもハンバーグ食べたり、漫画を読めばよかった」
とリンネ。

「つまりは、我々は漫画やコンテンツを巡る資金難に悩んでいる」「コロナ禍よりも家計の資金不足から来る、娯楽の乏しさや将来のキャリアのほうが問題視されているぐらいだからなあ」とイデアル。

リンネはいう。

「つまりは経済的な問題点はほとんど何も解決していない、ということか」「もともと五輪が下支えすることを念頭に消費税増税に踏み切ったからなあ」

一同はため息をつく。

「しかし、情報化は基本は正しい道だった」「そこが問題点だ。正しい解決は、しばしば慣習を変えてしまうことが多い。したがって正しい解決策を全面的に打ち出すことは出来ない」

リンネは少し手を広げると。

「必要なのは、事実に基づくデータだ。データがあれば対抗策を考え、その考える行いが精神的な知識や知恵を積み上げる。

オスマン帝国のスレイマンという名称は古代イスラエルの指導者ソロモンから命名されたとされる。つまりはコロナ禍においては精神的な指導者が必要な時代なのだ」とリンネ。
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