365日のラブストーリー
「君はそのままガイドになるといいよ」
これまで黙って話を聞いていただけだった、彼女の夫が口を挟んだ。そこからしばらく男同士の会話が弾んだ。
神長は仕事について尋ねられてもいい加減にあしらわずに、家具について尋ねられたときと同じように丁寧な受け答えをしている。
今ここで会っただけの人に対して、どうしてそんなに誠実でいられるのかと有紗は不思議だったが、しばらくようすを窺っているうちに、それも彼の日常なのかもしれないと思えてきた。
自分のことも含めて、人の感情や考えによく気がつくのは、繋がりを大切にする人だからなのかもしれない。同時に、人の感情や考えを知るために性別も年代も超えた人たちの付き合いを保っているのではないかというような気もしてくる。
(すごく真っ直ぐな人に見えるのに、わたしはどうして神長さんのことがわからないのかなあ)
有紗は疑問に思いながらも、仕事中では見られない、屈託のない笑顔に目を奪われていた。
これまで黙って話を聞いていただけだった、彼女の夫が口を挟んだ。そこからしばらく男同士の会話が弾んだ。
神長は仕事について尋ねられてもいい加減にあしらわずに、家具について尋ねられたときと同じように丁寧な受け答えをしている。
今ここで会っただけの人に対して、どうしてそんなに誠実でいられるのかと有紗は不思議だったが、しばらくようすを窺っているうちに、それも彼の日常なのかもしれないと思えてきた。
自分のことも含めて、人の感情や考えによく気がつくのは、繋がりを大切にする人だからなのかもしれない。同時に、人の感情や考えを知るために性別も年代も超えた人たちの付き合いを保っているのではないかというような気もしてくる。
(すごく真っ直ぐな人に見えるのに、わたしはどうして神長さんのことがわからないのかなあ)
有紗は疑問に思いながらも、仕事中では見られない、屈託のない笑顔に目を奪われていた。