365日のラブストーリー
「あ、言われてみれば……前も横も大きいガラスですものね。だから眠くなっちゃうのかなあ。わたし、子どもの頃から車に乗ると寝てばっかりで」
「気持ちよさそうに寝ていると見ている側も和みます」
有紗はそう言われて、神長の車に初めて乗った日、ほとんど寝てしまっていたことを思い出した。
「このあいだはすみません。助手席の人が寝ていると、運転している方にまで眠気が移ってくるって、父から言われたことがあって。でも今日は大丈夫ですから! 早起きでしたけど、まだやれますから」
神長は口角を上げて、声も出さずに笑った。
「大丈夫ですよ。俺も眠いときは車を停めて勝手に仮眠しますし」
「あ、それは見てみたいです。眠っているときの無防備な神長さんとか」
有紗はいま、本人が目の前に居るというのに、運転席のシートを倒して目を閉じる神長の姿を想像している。
「そう言われると、隙は見せられないなと気負いますね」
優しげなまなざしを向けられるたびに、心が落ち着きを失いそうになる。
「気持ちよさそうに寝ていると見ている側も和みます」
有紗はそう言われて、神長の車に初めて乗った日、ほとんど寝てしまっていたことを思い出した。
「このあいだはすみません。助手席の人が寝ていると、運転している方にまで眠気が移ってくるって、父から言われたことがあって。でも今日は大丈夫ですから! 早起きでしたけど、まだやれますから」
神長は口角を上げて、声も出さずに笑った。
「大丈夫ですよ。俺も眠いときは車を停めて勝手に仮眠しますし」
「あ、それは見てみたいです。眠っているときの無防備な神長さんとか」
有紗はいま、本人が目の前に居るというのに、運転席のシートを倒して目を閉じる神長の姿を想像している。
「そう言われると、隙は見せられないなと気負いますね」
優しげなまなざしを向けられるたびに、心が落ち着きを失いそうになる。