365日のラブストーリー
「もし恋人がいるのなら、恋人から自分自身のことを知ることが出来ますよ。当たり前のことを言いますが、綿貫さんのことが好きなのは、綿貫さんのいいところにたくさん気付いているからです」
「……そう、でしょうか?」
そういえば、千晃は何がよくて自分と付き合っているのだろう。考えてみてもよくわからない。ただ「わたしのどこが好きなの?」と言葉を投げてみる勇気はなかった。
「自分が好意を持っている相手の言葉なら、素直に胸に届きますから。綿貫さんには恋人の言葉がいちばん効くような気がします」
「それは、神長さんじゃだめなんですか?」
「え?」
「だってわたし、神長さんのことすごいと思ってて。無条件に信頼してますし。神長さんの言葉ならきっと、どんなことを言われてもそうなんだなって受け止められると思うんです」
「今のはちょっと」
「はい?」
「受け取り方を間違うと、つきあう、つきあわないの話に聞えます」
「えっ、ごめんなさい」
「……そう、でしょうか?」
そういえば、千晃は何がよくて自分と付き合っているのだろう。考えてみてもよくわからない。ただ「わたしのどこが好きなの?」と言葉を投げてみる勇気はなかった。
「自分が好意を持っている相手の言葉なら、素直に胸に届きますから。綿貫さんには恋人の言葉がいちばん効くような気がします」
「それは、神長さんじゃだめなんですか?」
「え?」
「だってわたし、神長さんのことすごいと思ってて。無条件に信頼してますし。神長さんの言葉ならきっと、どんなことを言われてもそうなんだなって受け止められると思うんです」
「今のはちょっと」
「はい?」
「受け取り方を間違うと、つきあう、つきあわないの話に聞えます」
「えっ、ごめんなさい」