365日のラブストーリー
「このままずっと、うちの会社の人で居てくれたらいいのになあって思うけど。あと二ヶ月くらいでしたっけ? 綿貫さんは仲が良いから、残念じゃありません?」
「わたしは入り口に近い席にいるから、たまたまお話する機会が多いだけで、そんな特別に仲が良いわけでは」
有紗は微笑みでかわした。
仕事をしていると一週間はあっという間で、二ヶ月という時間だって風のように通り過ぎてしまう。
顔が見えなくても、同じ場所で働いていると思うとそれが張り合いになるものだが、接点がどこにもなくなってしまうとなると、やっぱり寂しい。
「森住さんもいなくなっちゃうんですよね。わたしはそっちの方が残念ですけど」
同僚のため息交じりの言葉に、有紗は驚いた。
「そうなんですか?」
いったい、いつの間に接点を持ったのだろうか。
「ちょっと色々と縁があって。わたしお弁当派ですけど、森住さんもだから、食堂でよくお昼一緒になるんですよ。子どもの話聞いてくれるし、アドバイスもしてくれるし。あの人ハッキリしてるから、こっちも色々言いやすくて良かったのに」
「わたしは入り口に近い席にいるから、たまたまお話する機会が多いだけで、そんな特別に仲が良いわけでは」
有紗は微笑みでかわした。
仕事をしていると一週間はあっという間で、二ヶ月という時間だって風のように通り過ぎてしまう。
顔が見えなくても、同じ場所で働いていると思うとそれが張り合いになるものだが、接点がどこにもなくなってしまうとなると、やっぱり寂しい。
「森住さんもいなくなっちゃうんですよね。わたしはそっちの方が残念ですけど」
同僚のため息交じりの言葉に、有紗は驚いた。
「そうなんですか?」
いったい、いつの間に接点を持ったのだろうか。
「ちょっと色々と縁があって。わたしお弁当派ですけど、森住さんもだから、食堂でよくお昼一緒になるんですよ。子どもの話聞いてくれるし、アドバイスもしてくれるし。あの人ハッキリしてるから、こっちも色々言いやすくて良かったのに」