365日のラブストーリー
「たぶんビールは、宇美さんの想像よりももっと味に自由な飲み物だと思いますよ。基準を一回手放してみると、楽しみ方を見つけられるかもしれません」
「そうだよねえ。わたしも味のわかる人になりたいけど。クラフトビールってここ数年流行ってるけどさ、実は醸造所併設のビアレストランって、二十年も前からあるもんな。東京に。当時は知る人ぞ知るやってかんじだけどさ」
巨大なグラスに入ったビールを水のように呷って、宇美は腕組みした。
「T.Y.HARBORですか?」
「そうそう、神長さんよく知ってるね。あそこは雰囲気いいよね」
聞き覚えのある店の名前だ。たしか、天王洲にある大型レストランだ。運河沿いのロケーションが写真だと気持ちよさそうだが、冬は寒そうだ。会社帰りに訪れるには交通の便が悪そうだという理由で、早い段階で候補から外してしまっている。
「ああ、ごめんなさい。実はそこも候補として考えていたんですけど」
有紗は頭を下げた。
「そうだよねえ。わたしも味のわかる人になりたいけど。クラフトビールってここ数年流行ってるけどさ、実は醸造所併設のビアレストランって、二十年も前からあるもんな。東京に。当時は知る人ぞ知るやってかんじだけどさ」
巨大なグラスに入ったビールを水のように呷って、宇美は腕組みした。
「T.Y.HARBORですか?」
「そうそう、神長さんよく知ってるね。あそこは雰囲気いいよね」
聞き覚えのある店の名前だ。たしか、天王洲にある大型レストランだ。運河沿いのロケーションが写真だと気持ちよさそうだが、冬は寒そうだ。会社帰りに訪れるには交通の便が悪そうだという理由で、早い段階で候補から外してしまっている。
「ああ、ごめんなさい。実はそこも候補として考えていたんですけど」
有紗は頭を下げた。