365日のラブストーリー
「なんかもう、この男はずるいよねえ」
宇美から急に同意を促され、有紗はうろたえた。
「えっ、何がですか?」
「口が上手い」
神長は苦笑いして肩をすくめた。
それからしばらくのあいだ、ビールの製造方法の話で盛り上がった。発酵方法や配合の違いによって味がどう変わっていくのか、という内容だ。
宇美が興味津々で神長に質問していると、なぜかそこに隣の席にいた外国人男性グループが混ざってきた。
有紗は軽い食事をつまみながら、日本語と英語の混ざったビール談義に耳を傾けていた。
もし自分がビールの知識ゼロのままだったら、横から聞いてもただ感心するばかりで、面白さの半分はわからなかったかもしれない。
(ああ、そっか。ただ丸暗記したってだめなんだ。そこに自分の考えを乗せたり、相手の興味が向いたものを察知して会話を膨らませる技術がないと、知識って何の意味もないんだなあ)
宇美から急に同意を促され、有紗はうろたえた。
「えっ、何がですか?」
「口が上手い」
神長は苦笑いして肩をすくめた。
それからしばらくのあいだ、ビールの製造方法の話で盛り上がった。発酵方法や配合の違いによって味がどう変わっていくのか、という内容だ。
宇美が興味津々で神長に質問していると、なぜかそこに隣の席にいた外国人男性グループが混ざってきた。
有紗は軽い食事をつまみながら、日本語と英語の混ざったビール談義に耳を傾けていた。
もし自分がビールの知識ゼロのままだったら、横から聞いてもただ感心するばかりで、面白さの半分はわからなかったかもしれない。
(ああ、そっか。ただ丸暗記したってだめなんだ。そこに自分の考えを乗せたり、相手の興味が向いたものを察知して会話を膨らませる技術がないと、知識って何の意味もないんだなあ)