365日のラブストーリー
ほんとうに何も気付いていないのだろうか。それとも、気付かないふりをしているのだろうか。そうだとしたら、やっぱり迷惑だからだろうか。有紗の頭の中で、思考がぐるぐると回っている。
「神長さんは恋人とかいるんですか」
「え?」
「あ。いいんです、もし答えるのが嫌だったらスルーしていただいて。でも、どうしても……気になってしまって。この間一日一緒にいて、手を繋いでもらったりして。すごく幸せだったんですけれど」
話をしているとなぜか涙が膨らんでくる。有紗はそれを手の甲で押さえた。
「神長さんは、誰とでも手を繋いだりするのかなって」
「……繋がないですね」
一瞬だけ迷いを見せて、神長ははっきりとした口調で答えた。
「前の質問にもきちんと答えましょうか。恋人はいないです、もう二年くらいになるかな」
「いくらでも彼女とかできそうなのに」
「そうでもありませんよ。仕事にも時間を取られていますし、やりたいことも多くて、そういう気分になれなかったというのもありますが」
「そうですよね」
彼女はいない。だからといって、誰かと付き合うとは限らないのだ。舞い降りてきた希望はその瞬間、煙のように消えてしまった。
「神長さんは恋人とかいるんですか」
「え?」
「あ。いいんです、もし答えるのが嫌だったらスルーしていただいて。でも、どうしても……気になってしまって。この間一日一緒にいて、手を繋いでもらったりして。すごく幸せだったんですけれど」
話をしているとなぜか涙が膨らんでくる。有紗はそれを手の甲で押さえた。
「神長さんは、誰とでも手を繋いだりするのかなって」
「……繋がないですね」
一瞬だけ迷いを見せて、神長ははっきりとした口調で答えた。
「前の質問にもきちんと答えましょうか。恋人はいないです、もう二年くらいになるかな」
「いくらでも彼女とかできそうなのに」
「そうでもありませんよ。仕事にも時間を取られていますし、やりたいことも多くて、そういう気分になれなかったというのもありますが」
「そうですよね」
彼女はいない。だからといって、誰かと付き合うとは限らないのだ。舞い降りてきた希望はその瞬間、煙のように消えてしまった。