365日のラブストーリー
「そのときはぜひ誘ってください。……お仕事の話って、システム開発の依頼ですか?」
「いえ、IT関連の相談ですね。彼は自社のコンサルタントではなく、利害に絡まない人間の意見が訊きたかったのだと思いますよ」

「なるほど……そのまま信頼されて、仕事まで任されちゃったりして」
「そうしたらまた、いい仕事ができそうですけれど。現状できそうなのはアドバイザーくらいですね」

「そっか。ひとりだと出来ることも限られてますものね」
「今後は開発だけではなく、コンサルタント業も併せてやっていきたいと思っているので、チャンスではあるんですけれど」

「すごいなあ、神長さん」
 ひとつしか年が違わないのに、そう思うと自分にももう少しくらい何かできるのではないかという気になってくる。

(持って生まれたものが違うのを自覚しているわたしですらそう思うんだから、周りに人が集まってしまうのも納得だ)
 会うたびに着実に惹かれていくが、それが積み重なったらどうなるのだろう。どれだけの人が自分と同じような気持ちでいるのかを考えると、気が遠くなりそうだ。
< 364 / 489 >

この作品をシェア

pagetop