365日のラブストーリー
寄席豆腐の優しい甘みにほっとしつつ、お浸しの出汁の奥深さに思わずうなる。そういえばこの店は誰が教えてくれたのだろうと、有紗は店に来たばかりのころの会話を思い出す。
ひとりご飯の好きな宇美が来る雰囲気とは思えないし、システム課のあった総務部にいるのはトレンド系の食通で、好みのジャンルが違う気がする。
「綿貫さん、以前元町に行ったときに、西洋館で写真を撮ってくれたご夫婦を覚えていますか?」
「わたし今ちょうどこのお店を紹介してくださった方を考えていたんですけれど。もしかして」
「ええ。このあいだ一度食事に行って、その時にこの店を教えてもらいました」
品の良さそうなあの二人の好みだと知って、有紗は納得した。あのとき夫人の優しさで撮ってもらった神長との写真を消してしまったことは、今でも悔やまれる。
「素敵な方たちは、やっぱりいいお店を知ってるんですね」
「この間は仕事の話だったので男同士でしたけれど、今度は綿貫さんも一緒にぜひ四人で、と」
ひとりご飯の好きな宇美が来る雰囲気とは思えないし、システム課のあった総務部にいるのはトレンド系の食通で、好みのジャンルが違う気がする。
「綿貫さん、以前元町に行ったときに、西洋館で写真を撮ってくれたご夫婦を覚えていますか?」
「わたし今ちょうどこのお店を紹介してくださった方を考えていたんですけれど。もしかして」
「ええ。このあいだ一度食事に行って、その時にこの店を教えてもらいました」
品の良さそうなあの二人の好みだと知って、有紗は納得した。あのとき夫人の優しさで撮ってもらった神長との写真を消してしまったことは、今でも悔やまれる。
「素敵な方たちは、やっぱりいいお店を知ってるんですね」
「この間は仕事の話だったので男同士でしたけれど、今度は綿貫さんも一緒にぜひ四人で、と」