365日のラブストーリー
「わたし、心暖ちゃんのことをスイーツ仲間のひとりだと思ってるんです」
「は?」

「かわいいスイーツを見てときめくかんじを、共感できるお友達というか。だって美味しいものはそれを共感できる人と一緒に食べると、もっと美味しく感じるし、そういう時間まで楽しいなって思えるというか。ね、心暖ちゃん」

 共感を促すと、心暖は振り返り「そうだよ」と当たり前のように同意する。どこまで理解しているのかは不明だが、口調だけは大人びている。

「有紗ちゃんって、わかんねえな」
 千晃は笑いを堪えながら言った。

「なんつーかほんと変わったよな、神長さんと付き合ってから。ぶっちゃけ俺、有紗ちゃんってすごく受け身で、自分の意見がない子というか、自分から行動を起こすとかまずしない子だと思ってた。俺と付き合ってた頃とは全然違うよなあ」

 たしかに今日のような状況になったとき、これまでの自分だったら、一緒に食事をしようとは思わなかっただろう。
< 399 / 489 >

この作品をシェア

pagetop