365日のラブストーリー
5
「わたしが想像してたよりも、ずいぶん大きいです」
「赤道に近い地域だと、変温動物は巨大化する傾向がありますけれど。エネルギー効率が良いんでしょうね。温かい場所だと、自分で体温を上げる手間もないでしょうし」
「へえ。神長さんってやっぱり何でも知ってるなあ」
「勝手な想像ですよ」
「え、そうなんですか?」
「たぶん、大体合っているはずですが」
「……ところで、変温動物ってなんでしたっけ」
有紗は岩の前でしゃがみこみ、日光浴をする褐色のトカゲを見つめている。すぐ隣から視線を感じているのだが、振り向くことができない。
(昨日はほんとに、とんでもない痴態をさらしてしまった)
コーヒーの香りで目を覚ますと、心臓に悪いのではないかと思うほど、優しい笑みを向けられて、神長の肌を思い出した。
シャワーを浴び、出かける支度を済ませてから、楽しみにしていたトカゲと対面できたのだが、いつものようにのんびりと話をしていても頭の中は昨晩のことでいっぱいだ。
「わたしが想像してたよりも、ずいぶん大きいです」
「赤道に近い地域だと、変温動物は巨大化する傾向がありますけれど。エネルギー効率が良いんでしょうね。温かい場所だと、自分で体温を上げる手間もないでしょうし」
「へえ。神長さんってやっぱり何でも知ってるなあ」
「勝手な想像ですよ」
「え、そうなんですか?」
「たぶん、大体合っているはずですが」
「……ところで、変温動物ってなんでしたっけ」
有紗は岩の前でしゃがみこみ、日光浴をする褐色のトカゲを見つめている。すぐ隣から視線を感じているのだが、振り向くことができない。
(昨日はほんとに、とんでもない痴態をさらしてしまった)
コーヒーの香りで目を覚ますと、心臓に悪いのではないかと思うほど、優しい笑みを向けられて、神長の肌を思い出した。
シャワーを浴び、出かける支度を済ませてから、楽しみにしていたトカゲと対面できたのだが、いつものようにのんびりと話をしていても頭の中は昨晩のことでいっぱいだ。