365日のラブストーリー
「今度、あなたの好きな景色も俺に見せてください」

 パリの街にもし二人で行けたらどんなに幸せだろうと、有紗は想像する。アパートメントの一室を借りて、朝はベッドの上でクロワッサンをカフェオレに浸しながら食べるのがいい。

「どこがいいかなって考えてたら、バターの香りがしてきました」
「あなたの頭の中はいったいどうなっているんでしょうね」

 神長は楽しげな様子で言う。
 浜辺に押し寄せるさざなみの音を聴きながら、星空に包まれる。とりとめのない話をしていると、星がひとつ東の空へ流れていった。



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