365日のラブストーリー
長屋門をくぐると江戸時代にタイムスリップしたような気分になる。回廊を通って部屋に案内されるまでに、曇りひとつないガラスから日本庭園が見えた。庭を取り囲むように建物が配置されているようで、食事をするどの部屋からも景観が楽しめるようになっているらしい。
(こんなにすごい場所に来たら落ち着かなくなりそうなのに。まったく動じない廉さんは、やっぱりすごい)
背筋の真っ直ぐ伸びた後ろ姿にうっとりとしている間に、夫妻の待つ個室に到着した。
「こんばんは。遅くなりました」
神長が会釈する脇で、有紗も頭を下げる。
四人がけのテーブルが中央にある部屋の一面は、ガラス窓になっている。灯りに照らされた日本庭園がよく見えた。勧められて有紗と神長は夫妻の向かい側に座った。
神長は主人のことを永田さん、夫人を絵津子さん、と呼んでいるらしい。親しげなようすで一言二言近況を話し、それからあらためて有紗のことを紹介してくれた。
(こんなにすごい場所に来たら落ち着かなくなりそうなのに。まったく動じない廉さんは、やっぱりすごい)
背筋の真っ直ぐ伸びた後ろ姿にうっとりとしている間に、夫妻の待つ個室に到着した。
「こんばんは。遅くなりました」
神長が会釈する脇で、有紗も頭を下げる。
四人がけのテーブルが中央にある部屋の一面は、ガラス窓になっている。灯りに照らされた日本庭園がよく見えた。勧められて有紗と神長は夫妻の向かい側に座った。
神長は主人のことを永田さん、夫人を絵津子さん、と呼んでいるらしい。親しげなようすで一言二言近況を話し、それからあらためて有紗のことを紹介してくれた。