365日のラブストーリー
「ずいぶん早く着きましたね。どうしましょうか」
車を駐車場に止めてエンジンを切ると、神長は上体を伸ばした。
「うちの母も基本的にのんびりしてるので、早く着きすぎるとテンパっちゃうかも。時間までこのまま車で待つのは大丈夫ですか」
ほんとうは、せっかくの休みを一秒でも長く二人で過ごしたいという気持ちが強かった。
「もちろん。少し休憩しますか」
神長は運転席のシートを倒した。それに倣って有紗も同じように倒す。首を傾けると、すでに見つめられていることに気がついた。
大きな手のひらが耳元に触れ、あごから首筋に落ちていく。有紗はぞくりと身体を震わせた。
恋は媚薬のようだ。軽く触れられただけだというのに、感覚を甘く狂わせる。
「瞳が潤んでいますが」
「だって、廉さんが触れるから」
「これでは実家に顔を出せませんね」
神長はぱっと手を離し、優しい笑みを向けてきた。好きという想いがあふれ出しそうになったとき、バッグの中でスマートフォンが震えた。
車を駐車場に止めてエンジンを切ると、神長は上体を伸ばした。
「うちの母も基本的にのんびりしてるので、早く着きすぎるとテンパっちゃうかも。時間までこのまま車で待つのは大丈夫ですか」
ほんとうは、せっかくの休みを一秒でも長く二人で過ごしたいという気持ちが強かった。
「もちろん。少し休憩しますか」
神長は運転席のシートを倒した。それに倣って有紗も同じように倒す。首を傾けると、すでに見つめられていることに気がついた。
大きな手のひらが耳元に触れ、あごから首筋に落ちていく。有紗はぞくりと身体を震わせた。
恋は媚薬のようだ。軽く触れられただけだというのに、感覚を甘く狂わせる。
「瞳が潤んでいますが」
「だって、廉さんが触れるから」
「これでは実家に顔を出せませんね」
神長はぱっと手を離し、優しい笑みを向けてきた。好きという想いがあふれ出しそうになったとき、バッグの中でスマートフォンが震えた。