365日のラブストーリー
この時間を邪魔されたくなくて、無視を決め込もうとしたが「実家からじゃないですか?」と神長から言われて、しぶしぶ身体を起こした。
父からのメッセージだった。
『もう準備は出来ているから、車で時間を潰してないで早く連れてきなさい』
有紗の心臓が跳ね上がった。辺りを見回しても父の姿は見えない。
「なるほど、まるで俺たちを見ていたかのようなメッセージですね」
神長は楽しそうに笑って、シートを起こした。名残惜しそうにしている有紗の髪を何度か指で梳いて「行きましょうか」と、ドアに指をかけた。
「うちの両親、何か変なことを言ってくるかもしれませんけれど、気にしないでくださいね」
「……話の展開によって、もしかしたら俺は嘘をつくかもしれないですけれど、そのときは適当に合わせてくださいね」
「えっ」
「たとえば、真実を話すのが全員にとって不利益にしかならない場合とか」
首を傾げながらも、有紗は「わかりました」と返事をして車を降りた。彼には彼なりの考えがあるに違いない。
父からのメッセージだった。
『もう準備は出来ているから、車で時間を潰してないで早く連れてきなさい』
有紗の心臓が跳ね上がった。辺りを見回しても父の姿は見えない。
「なるほど、まるで俺たちを見ていたかのようなメッセージですね」
神長は楽しそうに笑って、シートを起こした。名残惜しそうにしている有紗の髪を何度か指で梳いて「行きましょうか」と、ドアに指をかけた。
「うちの両親、何か変なことを言ってくるかもしれませんけれど、気にしないでくださいね」
「……話の展開によって、もしかしたら俺は嘘をつくかもしれないですけれど、そのときは適当に合わせてくださいね」
「えっ」
「たとえば、真実を話すのが全員にとって不利益にしかならない場合とか」
首を傾げながらも、有紗は「わかりました」と返事をして車を降りた。彼には彼なりの考えがあるに違いない。