365日のラブストーリー
突然話を投げられて、父は目を泳がせている。しばらく黙り込んだ後ようやく口を開き、苦々しく言葉を吐き出した。
「初めから神長さんのことを大歓迎で受け入れてしまったら、有紗が悲しむんじゃないかと思っていたから」
「……どうしてそうなるの?」
自分の連れてきた相手が、両親から気に入られれば嬉しいに決まっている。
首を傾げる有紗の隣で、神長はずっと笑いをかみ殺している。話の先が全部読めているのか、彼が父の言葉を継いだ。
「大切な一人娘を、何の抵抗もなくよその男へ預けてしまったら、娘が親からの愛情が疑うのではないかと心配したからじゃないですか」
「ええ、うそでしょう?」
有紗は声を上げた。あっさりと言い当てられてしまったことが恥ずかしかったのか、父は唇を噛みしめたまま、耳を真っ赤にしている。
「お父さんにはねえ、カレシができた時点でもう父親からの愛情なんて求めてない、って言ったんだけど。どうしても聞かなくて」
母は軽く笑い飛ばした。
「初めから神長さんのことを大歓迎で受け入れてしまったら、有紗が悲しむんじゃないかと思っていたから」
「……どうしてそうなるの?」
自分の連れてきた相手が、両親から気に入られれば嬉しいに決まっている。
首を傾げる有紗の隣で、神長はずっと笑いをかみ殺している。話の先が全部読めているのか、彼が父の言葉を継いだ。
「大切な一人娘を、何の抵抗もなくよその男へ預けてしまったら、娘が親からの愛情が疑うのではないかと心配したからじゃないですか」
「ええ、うそでしょう?」
有紗は声を上げた。あっさりと言い当てられてしまったことが恥ずかしかったのか、父は唇を噛みしめたまま、耳を真っ赤にしている。
「お父さんにはねえ、カレシができた時点でもう父親からの愛情なんて求めてない、って言ったんだけど。どうしても聞かなくて」
母は軽く笑い飛ばした。