365日のラブストーリー
(廉さん、結構飲まされちゃってたなあ。大丈夫だったかなあ)
有紗はベッドの上で寝返りを打った。
(これじゃまるで、ほんとうに結婚するみたいだし……。付き合ったばっかりなのに。うちの家族……重いよね)
起き上がり、有紗はスマートフォンを手に取った。彼はいま、向かいの客室にいる。メッセージを送ってみようかと思ったが、そんなことをするような距離でもない。部屋着のまま音を立てないように自室を抜けて、通路に出た。
向かいの部屋の戸をそっと叩く。有紗はすぐに迎え入れられた。
「どうしました?」
扉を閉めてから、神長は小声で訊いてきた。見上げると、目はしっかりしていてほっとする。
「大丈夫だったかな……って。お父さんお酒好きだから」
「そういうところも似ているんですね。俺は大丈夫ですよ、ここで倒れるわけにはいきませんから。他には?」
「他? えっと、なんだか寂しくて」
有紗はベッドの上で寝返りを打った。
(これじゃまるで、ほんとうに結婚するみたいだし……。付き合ったばっかりなのに。うちの家族……重いよね)
起き上がり、有紗はスマートフォンを手に取った。彼はいま、向かいの客室にいる。メッセージを送ってみようかと思ったが、そんなことをするような距離でもない。部屋着のまま音を立てないように自室を抜けて、通路に出た。
向かいの部屋の戸をそっと叩く。有紗はすぐに迎え入れられた。
「どうしました?」
扉を閉めてから、神長は小声で訊いてきた。見上げると、目はしっかりしていてほっとする。
「大丈夫だったかな……って。お父さんお酒好きだから」
「そういうところも似ているんですね。俺は大丈夫ですよ、ここで倒れるわけにはいきませんから。他には?」
「他? えっと、なんだか寂しくて」