365日のラブストーリー
「例えばどんなことで?」
向かい合うことを避けて、同じ方向をむいて寝そべったら、背中からゆるく腕が回された。
「両親から毎日かわいいかわいいって言われてたから、子どもの頃のわたしは自分のことをかわいいんだ、って勘違いしてしまっていて。デパートに行ったとき、屋上の遊園地で遊んでたんですけれど、たまたまそこで仲良くなった男の子から突然『ブス』って言われて、ものすごくショックで大泣きしたりして」
「その子は有紗の気を引きたかったのかな」
「ええっ、だったらせめて『かわいいね』って言ってほしかったです」
「一緒に遊んで仲良くなっても別れがくるから、自分のことを忘れないでいてほしかったんじゃないかな。その子はそれをうまく表現できなかっただけで」
「……そうなのかなあ。そのあとお父さんが『有紗がいちばんかわいい』って一生懸命言ってくれたんですけれど、それももう信じられなくて。わたしはかわいくないんだって自分によく言い聞かせてきました」
向かい合うことを避けて、同じ方向をむいて寝そべったら、背中からゆるく腕が回された。
「両親から毎日かわいいかわいいって言われてたから、子どもの頃のわたしは自分のことをかわいいんだ、って勘違いしてしまっていて。デパートに行ったとき、屋上の遊園地で遊んでたんですけれど、たまたまそこで仲良くなった男の子から突然『ブス』って言われて、ものすごくショックで大泣きしたりして」
「その子は有紗の気を引きたかったのかな」
「ええっ、だったらせめて『かわいいね』って言ってほしかったです」
「一緒に遊んで仲良くなっても別れがくるから、自分のことを忘れないでいてほしかったんじゃないかな。その子はそれをうまく表現できなかっただけで」
「……そうなのかなあ。そのあとお父さんが『有紗がいちばんかわいい』って一生懸命言ってくれたんですけれど、それももう信じられなくて。わたしはかわいくないんだって自分によく言い聞かせてきました」