365日のラブストーリー
「外すよ」
何を? と思ったのも束の間、千晃の手がニットの下に潜り込んできた。有紗は慌てて腹部をへこませた。
「あ、待ってください」
身をよじって逃れようとしたが、その動きが彼の手を手伝うことになってしまったのか、胸元が下着の圧迫から解放される。
横に流れる肉を掬い上げて、千晃は「すげえ」とつぶやいた。それからその手は感触を愉しむようにゆっくりと腹部にくだり、脇腹の柔らかさをもてあそぶ。
有紗の瞳に涙がにじんだ。これまでどうにか隠そうとしてきた怠惰な部分に、完全に気付かれてしまった。
「ごめんなさい、森住さんがっかりですよね」
「はあ? なにが」
「だって、わたしはこんなだし。森住さん痩せてるのに」
「……つーか、触られてるあいだ、有紗ちゃんがそんなことばっか考えてるっていうことの方がへこむし」
「ええ?」
「俺なんかさ」
千晃は有紗の手をぐいと下に引き、スウェットの上を無理矢理手繰らせた。
何を? と思ったのも束の間、千晃の手がニットの下に潜り込んできた。有紗は慌てて腹部をへこませた。
「あ、待ってください」
身をよじって逃れようとしたが、その動きが彼の手を手伝うことになってしまったのか、胸元が下着の圧迫から解放される。
横に流れる肉を掬い上げて、千晃は「すげえ」とつぶやいた。それからその手は感触を愉しむようにゆっくりと腹部にくだり、脇腹の柔らかさをもてあそぶ。
有紗の瞳に涙がにじんだ。これまでどうにか隠そうとしてきた怠惰な部分に、完全に気付かれてしまった。
「ごめんなさい、森住さんがっかりですよね」
「はあ? なにが」
「だって、わたしはこんなだし。森住さん痩せてるのに」
「……つーか、触られてるあいだ、有紗ちゃんがそんなことばっか考えてるっていうことの方がへこむし」
「ええ?」
「俺なんかさ」
千晃は有紗の手をぐいと下に引き、スウェットの上を無理矢理手繰らせた。