365日のラブストーリー
「俺向こう行ってるから、有紗ちゃんも服直して。そのあいだにコーヒーでも入れてくるわ」
視線を背けたままそれだけ言って、逃げるようにキッチンヘ向かう。
有紗は手の甲で涙を拭った。やめて欲しかったわけじゃない。かといって、あのまま続けて欲しいとも思えなかった。結局自分がどうしたいのかもわからないまま、服を正す。
(わたしきっと、森住さんのことがっかりさせちゃったんだ)
笑顔を作らなくては。そう思いながら何度目元をこすっても、涙があふれてきてしまう。
(こんな風に泣いたりしたら、森住さんを責めてるみたいになっちゃう)
涙をひっこめようと苦心していると、リビングから繋がった通路の向こうで、扉の開く音がした。
「……ぱぱぁ」
心暖が目を覚ましたようだ。ほんとうならすぐにでも行ってあげたいところだが、今の状況ではそれも出来ない。
「心暖どうした」
千晃はよたよたとリビングに近づいてきた娘を抱き上げて、また部屋の方に連れて行く。
視線を背けたままそれだけ言って、逃げるようにキッチンヘ向かう。
有紗は手の甲で涙を拭った。やめて欲しかったわけじゃない。かといって、あのまま続けて欲しいとも思えなかった。結局自分がどうしたいのかもわからないまま、服を正す。
(わたしきっと、森住さんのことがっかりさせちゃったんだ)
笑顔を作らなくては。そう思いながら何度目元をこすっても、涙があふれてきてしまう。
(こんな風に泣いたりしたら、森住さんを責めてるみたいになっちゃう)
涙をひっこめようと苦心していると、リビングから繋がった通路の向こうで、扉の開く音がした。
「……ぱぱぁ」
心暖が目を覚ましたようだ。ほんとうならすぐにでも行ってあげたいところだが、今の状況ではそれも出来ない。
「心暖どうした」
千晃はよたよたとリビングに近づいてきた娘を抱き上げて、また部屋の方に連れて行く。