ずっと恋していたいから、幼なじみのままでいて。
でもそうすることによって、また違う形の後悔をすることになるかもしれない。


だとしたらあたしはいったい、どうすればいいんだろう?


雄太の告白を受けいれて恋人同士になって、いつかくるだろう終わりの日を待つべき?


それとも一生続く幼なじみの関係を続けて、雄太があたし以外の誰かを想う姿を、ずっと隣で見続けるべき?


どっちを選んでも、あたしには苦しみしかないじゃない。


「わからない。ぜんぜんわからないよ。海莉」


半ベソの情けない声を出して、海莉に手を伸ばして救いを求めた。


すぐにその手を握ってくれた海莉にも、答えは出せない。


つらそうに眉を下げて、あたしをじっと見つめることしかできなかった。


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