恋の餌食 俺様社長に捕獲されました

「ないわよ。少し前にはどうなるかと思った心配事もあったけどね」


それはまさしく遠藤が進めていた商業ビルの建築だろう。

陽子の心配事がなくなったということは、遠藤はきちんと約束を守ってくれたということ。
それさえわかれば、梓は十分だった。陽子の店を守れれば、それでいい。

梓は一樹へ募る想いを封印しようと心に誓った。


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