恋の餌食 俺様社長に捕獲されました
「弟夫婦にもおもちゃやベビーベッドとか、出産で思い浮かぶものを一式送って呆れられたっけ。でも、喜んだ顔を見ると、こっちまでうれしくなるんだ」
「なんだか一樹さんらしいです」
梓がそう言うと、一樹は照れたように鼻の下をこすった。
豪快でおおらかで、サービス精神が豊富。そんな一樹のそばにこの先もいられるのかと思うと、梓の胸には幸せがいっぱい溢れた。
「ネックレス、つけてみなよ」
「あ、はい」
包みを開いてケースから顔を覗かせたのは、四枚の花びらをダイアモンドであしらった美しいデザインのネックレスだった。
「……素敵」
「フィオーレって名づけられたネックレスらしい。イタリア語で〝永遠〟だそうだ」
「永遠」
一樹の言った言葉を繰り返す。
なんて素敵なネーミングなのだろうか。
一樹との時間を永遠に。そう願わずにはいられない。
「貸して」