恋の餌食 俺様社長に捕獲されました

恥ずかしくて俯くと、一樹は「これ、このまま履いていきます」とスタッフにお願いし、素早く会計を済ませた。
履いていたパンプスは、そのまま店で処分してもらうことになった。

初めてのハイヒールは、梓の歩きを制限させる。なにしろ七センチの高さは初体験。ぎこちない歩き方になるのも仕方がないだろう。

危なっかしいと思ったか、一樹が肩を抱くようにして支えてくれるおかげで、なんとか歩いているような状態だ。
ただ、そのパンプスのおかげで少しだけ自分がいい女になれたような気がして、梓はちょっぴり誇らしかった。

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