チョコレートは恋に等しい
なんやかんやで無事私の求めていた「甘いチョコレート」は見つかり、すごく幸せな気分と同時に少し虚しいような気分とで帰路につく。
「けっこう面白かったな。香織も良かったな、求めてた甘いチョコレートが見つかって」
欲しいものを買ってもらえた小学生の娘を見る父親のような感じだ。
「そーですねー。谷お父さんのおかげですー」
谷の余裕の態度が気に食わなくて、ふてくされてしまう。
谷は、なに拗ねちゃって、と笑っている。