堅物社長にグイグイ迫られてます
御子柴さんも恋人がいるならちゃんと言ってほしかった。どうしていないなんて嘘をついたりしたんだろう。
佐原さんも私と同じように驚いたような表情を浮かべている。まさか御子柴さんに本当に恋人がいるとは思っていなかったのか「知らなかったな」とぽつりと呟いた。
「悟は仕事が恋人だと思っていたけど、人間の恋人がちゃんといたんだ」
「いや、いない」
「え、いないの?」
御子柴さんがはっきりとそう答えて、佐原さんが思わず聞き返している。
「どっち?悟には恋人がいないってことでいいの?」
「ああ」
「いないのにどうして恋人を紹介するとかややこしいことになってるわけ?」
佐原さんがさらに問い詰めると、御子柴さんは低い声でゆっくりと話を切り出した。
「今朝、大事な話があるから家に帰ってこいと久しぶりに父親から連絡があった。渋々戻ってみたらうちの会社の創立記念パーティーのことで、大々的にやるらしくその場に息子である俺がいないのは不自然だと言われて参加を強制された。父親によると、どうやらその場でどこかの企業の令嬢と俺を会わせたいらしい。要は見合いだ」
「お見合いかぁ」
佐原さんが深く頷く。
佐原さんも私と同じように驚いたような表情を浮かべている。まさか御子柴さんに本当に恋人がいるとは思っていなかったのか「知らなかったな」とぽつりと呟いた。
「悟は仕事が恋人だと思っていたけど、人間の恋人がちゃんといたんだ」
「いや、いない」
「え、いないの?」
御子柴さんがはっきりとそう答えて、佐原さんが思わず聞き返している。
「どっち?悟には恋人がいないってことでいいの?」
「ああ」
「いないのにどうして恋人を紹介するとかややこしいことになってるわけ?」
佐原さんがさらに問い詰めると、御子柴さんは低い声でゆっくりと話を切り出した。
「今朝、大事な話があるから家に帰ってこいと久しぶりに父親から連絡があった。渋々戻ってみたらうちの会社の創立記念パーティーのことで、大々的にやるらしくその場に息子である俺がいないのは不自然だと言われて参加を強制された。父親によると、どうやらその場でどこかの企業の令嬢と俺を会わせたいらしい。要は見合いだ」
「お見合いかぁ」
佐原さんが深く頷く。