堅物社長にグイグイ迫られてます
*
その日の夜。
佐原さんの質問のたびに仕事の手を止めていたせいか定時から三十分遅れて仕事を終えた私は、御子柴さんのマンションへ帰ると一人で夕食をすませた。それからシャワーを浴びて、今は自室で段ボールの中身を漁っている。その中には前の家から持ち出した荷物がぎゅうぎゅうに詰まっていて―――
「おかしいなぁ。たしかここに入れて持ってきたはずだけど……あ、あった!」
洋服を納めている段ボールの中からお目当てのものを探し出す。
ようやく見つけたそれはサーモンピンクのふんわりとしたデザインのパーティードレスだ。
御子柴さんの彼女役として御子柴商事の創立記念パーティーへ参加することになったからには、やっぱりそれなりのしっかりとした衣装が必要になるのかもしれない。
そう思って自分が唯一持っているパーティードレスを段ボールから引っ張り出してみたけれど、まだ着られるのかどうか不安になる。
たしか最後に着たのは二年前の従兄弟の結婚式だった気がする。あれから体重の変動が多少はあるけど大丈夫かな。
その日の夜。
佐原さんの質問のたびに仕事の手を止めていたせいか定時から三十分遅れて仕事を終えた私は、御子柴さんのマンションへ帰ると一人で夕食をすませた。それからシャワーを浴びて、今は自室で段ボールの中身を漁っている。その中には前の家から持ち出した荷物がぎゅうぎゅうに詰まっていて―――
「おかしいなぁ。たしかここに入れて持ってきたはずだけど……あ、あった!」
洋服を納めている段ボールの中からお目当てのものを探し出す。
ようやく見つけたそれはサーモンピンクのふんわりとしたデザインのパーティードレスだ。
御子柴さんの彼女役として御子柴商事の創立記念パーティーへ参加することになったからには、やっぱりそれなりのしっかりとした衣装が必要になるのかもしれない。
そう思って自分が唯一持っているパーティードレスを段ボールから引っ張り出してみたけれど、まだ着られるのかどうか不安になる。
たしか最後に着たのは二年前の従兄弟の結婚式だった気がする。あれから体重の変動が多少はあるけど大丈夫かな。