堅物社長にグイグイ迫られてます
*
翌日の午後、御子柴さんは昼前からずっと事務所を不在にしていた。
そんな彼から連絡がきたのは定時まであと一時間ほど早い午後四時半を過ぎた頃で、自分が今いる場所の最寄り駅を私に教えた。どうやら今すぐそこに来いということらしい。
私は残りの仕事をなるべく早く仕上げてから佐原さんに声を掛けてから事務所を出た。このときの時間は午後五時を十分ほど過ぎていた。
事務所から最寄り駅まで走ると、ちょうど乗る予定だった電車がホームに滑り込んできた。御子柴さんの指定した待ち合わせ場所に着く頃はさらに時間が経過して午後六時を過ぎていた。
どうやら御子柴さんは駅前にあるカフェで待っているらしくそのお店に入ると、窓際の席でノートパソコンを開いている御子柴さんの姿があった。
「すみません。お待たせしました」
そっと声をかけると、画面を見つめていた視線がゆっくりと私へ移動する。
「遅かったな」
御子柴さんは仕事のときにだけかけている黒渕の眼鏡を外すと、ノートパソコンの電源を落とした。
翌日の午後、御子柴さんは昼前からずっと事務所を不在にしていた。
そんな彼から連絡がきたのは定時まであと一時間ほど早い午後四時半を過ぎた頃で、自分が今いる場所の最寄り駅を私に教えた。どうやら今すぐそこに来いということらしい。
私は残りの仕事をなるべく早く仕上げてから佐原さんに声を掛けてから事務所を出た。このときの時間は午後五時を十分ほど過ぎていた。
事務所から最寄り駅まで走ると、ちょうど乗る予定だった電車がホームに滑り込んできた。御子柴さんの指定した待ち合わせ場所に着く頃はさらに時間が経過して午後六時を過ぎていた。
どうやら御子柴さんは駅前にあるカフェで待っているらしくそのお店に入ると、窓際の席でノートパソコンを開いている御子柴さんの姿があった。
「すみません。お待たせしました」
そっと声をかけると、画面を見つめていた視線がゆっくりと私へ移動する。
「遅かったな」
御子柴さんは仕事のときにだけかけている黒渕の眼鏡を外すと、ノートパソコンの電源を落とした。