堅物社長にグイグイ迫られてます
御子柴さんから連絡があったのは四時半頃なので、すでに一時間以上待たせてしまったことになる。けれど、仕方ない。
いつ連絡がくるのか分からなかったし、仕事も終わってなかったし、普段あまり利用しない地下鉄の駅の出口を間違えて地上に出てから待ち合わせ場所までさ迷ってしまったし……いや、道に迷ったことは言わないでおこう。
呆れられそうだし、怒られそうだ。
それよりも道に迷ってしばらく歩き回ったせいで少し疲れてしまった。せっかくカフェに入っているのだから私も何か飲みたい。
私は御子柴のテーブルを挟んだ向かいの席に座るとメニュー表を手に取り眺める。チョコレートパウダー入のカプチーノとホットココアで迷っていると、
「行くぞ」
電源の落ちたパソコンを畳み、カバンへとしまった御子柴さんがゆっくりと立ち上がる。
「え、あの、私もなにか飲み物を……」
「時間があまりない。もう出るぞ」
そう言うと御子柴さんが席を離れて歩いて行ってしまい、私も慌てて席を立つと後を追いかけた。
いつ連絡がくるのか分からなかったし、仕事も終わってなかったし、普段あまり利用しない地下鉄の駅の出口を間違えて地上に出てから待ち合わせ場所までさ迷ってしまったし……いや、道に迷ったことは言わないでおこう。
呆れられそうだし、怒られそうだ。
それよりも道に迷ってしばらく歩き回ったせいで少し疲れてしまった。せっかくカフェに入っているのだから私も何か飲みたい。
私は御子柴のテーブルを挟んだ向かいの席に座るとメニュー表を手に取り眺める。チョコレートパウダー入のカプチーノとホットココアで迷っていると、
「行くぞ」
電源の落ちたパソコンを畳み、カバンへとしまった御子柴さんがゆっくりと立ち上がる。
「え、あの、私もなにか飲み物を……」
「時間があまりない。もう出るぞ」
そう言うと御子柴さんが席を離れて歩いて行ってしまい、私も慌てて席を立つと後を追いかけた。