堅物社長にグイグイ迫られてます
「値段は気にするな。好きなのを選んでいいから」
そんなこと言われても……。
私は、目の前に並ぶパーティードレスを一着一着手に取って眺めてみる。けれどどれもピンとくるものがない。正直、色やデザインを気にするよりもまずは値札に目がいってしまう。ざっと見たところどれも十万円は越えている。
なにもこんな高級ブランドじゃなくてもいいのに……。
でも、よく考えてみれば日本が誇る大企業・御子柴商事の創立記念パーティーに出席するにはやはりこれくらいの値段のしっかりとした衣装じゃないといけないのかもしれない。
そう考えると、やっぱり私なんかがそんな高級なパーティーに参加してもいいのだろうか、と突然不安になってくる。でも今更断るわけにもいかないし。
ちらりと隣の御子柴さんを見れば、腕組みしながら私を見下ろしている。早く選べ、と無言で言われているようだ。
「なにかお探しですか?」
そこへふと女性の声が聞こえた。振り向くと黒いパンツスーツ姿の背の高い女性が私たちのところへやってくる。店員さんだろうか。私と同じ歳か少し上くらいの歳の彼女からはさすがハイブランドのショップで働くだけの上品な品格が仕草や声から滲み出ていた。
そんなこと言われても……。
私は、目の前に並ぶパーティードレスを一着一着手に取って眺めてみる。けれどどれもピンとくるものがない。正直、色やデザインを気にするよりもまずは値札に目がいってしまう。ざっと見たところどれも十万円は越えている。
なにもこんな高級ブランドじゃなくてもいいのに……。
でも、よく考えてみれば日本が誇る大企業・御子柴商事の創立記念パーティーに出席するにはやはりこれくらいの値段のしっかりとした衣装じゃないといけないのかもしれない。
そう考えると、やっぱり私なんかがそんな高級なパーティーに参加してもいいのだろうか、と突然不安になってくる。でも今更断るわけにもいかないし。
ちらりと隣の御子柴さんを見れば、腕組みしながら私を見下ろしている。早く選べ、と無言で言われているようだ。
「なにかお探しですか?」
そこへふと女性の声が聞こえた。振り向くと黒いパンツスーツ姿の背の高い女性が私たちのところへやってくる。店員さんだろうか。私と同じ歳か少し上くらいの歳の彼女からはさすがハイブランドのショップで働くだけの上品な品格が仕草や声から滲み出ていた。