堅物社長にグイグイ迫られてます
御子柴さんらしくない言葉に思わずキョトンとした表情を浮かべてしまう。

まさか私のことをそんな風に思っていてくれたなんて。

どうしよう。
すごく嬉しい。

こんな私でも少しは役に立てているみたいで良かった。

「御子柴さん!私、これからももっともっと頑張りますっ!御子柴さんと佐原さんのお役に立てるように」

「その意気込みはいいんだが、ほどほどにしとけよ」

「え?」

「お前は調子に乗ったときほどミスが多いから」

そう指摘されてしまい「すみません」と頭を下げる。

「まぁ、お前は今でもじゅうぶん俺たちの役に立ってるんだ。感謝してる」

それに、と御子柴さんは私の顔を見ず前を向いて言葉を続ける。

「お前は気付いてないかもしれないけど、お前にはお前の良いところがあるんだから。自信持て」

そう言うと御子柴さんの手が私の頭にポンと乗る。そのまま髪をくしゃっと撫でると、その手はそっと離れていった。

私は、触れられたばかりの髪に自分の手をそっと添えながら御子紫さんを見上げる。

「あ、あの。私の良いところってなんでしょうか?」

「さぁな。自分で考えろ」

いつも通りの御子柴さんのぶっきらぼうな返事が戻ってきた。


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