堅物社長にグイグイ迫られてます
「おい、行くぞ」

御子柴さんに声を掛けられてハッと我に返る。気が付くと御子柴さんは受付を離れて会場の入口付近で私を待っていた。

「す、すぐ行きます」

そう返事をすると芝さんに頭を下げて御子柴さんのもとへ駆け寄った。

会場の中へと足を踏み入れると、そこはすでに出席者で溢れていた。質の良いスーツ姿の男性陣と華やかなパーティードレスに身を包んだ女性陣がそれぞれ和やかな雰囲気で談笑をしている。

今日の創立記念パーティーには御子柴商事の上層部の社員と関係会社の社長、そして同伴者として奥さんと子供などが参加しているらしい。

全体的にそれほどかしこまったものではなく、社長の挨拶などが行われる式典のあとは会場内を自由に移動して食事をとりながら交流をする立食パーティーになる。

その料理がすでに準備されているのか、会場内のテーブルにはたくさんの種類の料理が並んでいる。サラダなどの前菜やスープ、魚料理に肉料理、そしてデザートがふんだんに揃っていて、どれもとても美味しそうだ。
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