堅物社長にグイグイ迫られてます
「彼氏さんはご新規さんだからサービスが増しなんだよ」
「そんなぁ~」
分かりやすくがっかりしている私を見ておじさんは可笑しそうに声をあげて笑った。その笑い声を聞きながら私はエビチャーハンをひと口食べる。
すると、御子柴さんが持っていた割り箸を静かにテーブルに置いた。
「すみません。先程の言葉に訂正があるのですが」
御子紫さんの視線がゆっくりとおじさんに向けられる。
「俺はまだ百瀬の彼氏ではないです。ただの上司です。間違えないでください」
「上司?……ああ、そうだったのか。すまん、すまん」
きっぱりとそう否定した御子柴さんの言葉におじさんが軽く謝る。
もしかしてエビチャーハンが運ばれて来たとき御子柴さんが不機嫌そうな顔をしていたのはこのせいだったのかな?
今思い返すとそういえばあのときおじさんは御子柴さんに向かって”彼氏さん”と言っていた気がする。
私は特に気にしていなくてスルーしてしまったけれど、御子柴さんは私の彼氏に間違われたのが嫌で不機嫌な顔になって、こうしてわざわざおじさんに自分は彼氏じゃないと訂正したのかもしれない。
そのことに少しだけ傷付いている自分がいる。
相変らず仕事中のミスなどで御子柴さんのことを怒らせてはいるけれど、それでも最近は以前よりもぐっと距離が近くなった気がしていたのに。
確かに私は御子柴さんの彼女ではないけれど、そんなにきっぱりと否定しなくても……。
「そんなぁ~」
分かりやすくがっかりしている私を見ておじさんは可笑しそうに声をあげて笑った。その笑い声を聞きながら私はエビチャーハンをひと口食べる。
すると、御子柴さんが持っていた割り箸を静かにテーブルに置いた。
「すみません。先程の言葉に訂正があるのですが」
御子紫さんの視線がゆっくりとおじさんに向けられる。
「俺はまだ百瀬の彼氏ではないです。ただの上司です。間違えないでください」
「上司?……ああ、そうだったのか。すまん、すまん」
きっぱりとそう否定した御子柴さんの言葉におじさんが軽く謝る。
もしかしてエビチャーハンが運ばれて来たとき御子柴さんが不機嫌そうな顔をしていたのはこのせいだったのかな?
今思い返すとそういえばあのときおじさんは御子柴さんに向かって”彼氏さん”と言っていた気がする。
私は特に気にしていなくてスルーしてしまったけれど、御子柴さんは私の彼氏に間違われたのが嫌で不機嫌な顔になって、こうしてわざわざおじさんに自分は彼氏じゃないと訂正したのかもしれない。
そのことに少しだけ傷付いている自分がいる。
相変らず仕事中のミスなどで御子柴さんのことを怒らせてはいるけれど、それでも最近は以前よりもぐっと距離が近くなった気がしていたのに。
確かに私は御子柴さんの彼女ではないけれど、そんなにきっぱりと否定しなくても……。