堅物社長にグイグイ迫られてます
「それとお前の新しい仕事先は、俺が知り合いに声かけたりして見つけといてやるから心配するな」
「え、仕事先?……突然、どうしたんですか?」
御子柴さんの様子がおかしい。お金のことも含めてなんでそんなことを言い出すんだろう。
思い当たるとしたら、御子柴さんのお父さんが御子柴設計事務所を潰そうとしていることしかない。けれど、でもまだそうと決まったわけではないはずなのに、まるで今すぐにでも御子柴設計事務所がなくなってしまうような言い方だけれど……。
「――もしかして御子柴さん、自分で事務所を畳む気ですか?」
御子紫さんの言動から私はふとそう察した。そうであってはほしくない。そんな願いを込めて御子柴さんを見つめるけれど、
「お前と佐原には申し訳ないが、そうしようと思ってる」
御子紫さんが小さくため息をつきながら頷いた。
「前にも言っただろ。俺が子供の頃から親父は気に入らないものがあると俺から何でも奪うって。今回もそれだ。俺はやっぱりあの親父からは逃げられないし敵わない。このまま親父に事務所を潰されるよりも、俺は自分であの事務所を畳むよ。それで、素直に御子柴商事を継ぐ」
「本気ですか?建築家辞めちゃうんですか?」
「え、仕事先?……突然、どうしたんですか?」
御子柴さんの様子がおかしい。お金のことも含めてなんでそんなことを言い出すんだろう。
思い当たるとしたら、御子柴さんのお父さんが御子柴設計事務所を潰そうとしていることしかない。けれど、でもまだそうと決まったわけではないはずなのに、まるで今すぐにでも御子柴設計事務所がなくなってしまうような言い方だけれど……。
「――もしかして御子柴さん、自分で事務所を畳む気ですか?」
御子紫さんの言動から私はふとそう察した。そうであってはほしくない。そんな願いを込めて御子柴さんを見つめるけれど、
「お前と佐原には申し訳ないが、そうしようと思ってる」
御子紫さんが小さくため息をつきながら頷いた。
「前にも言っただろ。俺が子供の頃から親父は気に入らないものがあると俺から何でも奪うって。今回もそれだ。俺はやっぱりあの親父からは逃げられないし敵わない。このまま親父に事務所を潰されるよりも、俺は自分であの事務所を畳むよ。それで、素直に御子柴商事を継ぐ」
「本気ですか?建築家辞めちゃうんですか?」