堅物社長にグイグイ迫られてます
でも御子柴さんは違った。それでも私のことを好きでいてくれて、彼氏に浮気をされて家を飛び出した私のことを助けてくれた。
そこまで私のことを想ってくれていた御子柴さんに対して私は別の女性との結婚を勧めてしまい、彼を傷付けて怒らせた。そしてあんなキスをさせてしまった。
今度こそもう絶対に嫌われてしまった。少し前なら何とも思わなかったのに、今はそれがとても辛く感じる。
御子柴さんに嫌われたくない。好きでいてほしい。だって私も御子柴さんのことが好きだから―――
「まだ間に合うんじゃないかな?」
ポロポロと泣いている私の耳に佐原さんの優しい言葉が届いた。
「自分の気持ちに気が付いたなら、今度は雛子ちゃんが悟にそれを伝えてみたら」
「私がですか?」
「そう、雛子ちゃんが。悟の告白の返事まだしてなんでしょ」
「でも……」
私は涙をそっと拭きながら口を開く。
「今さら返事をしたって、もう遅いって言われるに決まってます。お前のことなんてもう嫌いだって……」
少し泣き止んだはずなのに目からまた涙が溢れてくる。そんな私に佐原さんが優しく頬笑みかけてくれる。
「俺の知ってる悟は、雛子ちゃんにそんなことは言わないと思うよ」
佐原さんの言葉に、私は瞳にたまっていた涙をゴシゴシと拭く。そして、すぅっと視線を上げて佐原さんを見つめた。
そこまで私のことを想ってくれていた御子柴さんに対して私は別の女性との結婚を勧めてしまい、彼を傷付けて怒らせた。そしてあんなキスをさせてしまった。
今度こそもう絶対に嫌われてしまった。少し前なら何とも思わなかったのに、今はそれがとても辛く感じる。
御子柴さんに嫌われたくない。好きでいてほしい。だって私も御子柴さんのことが好きだから―――
「まだ間に合うんじゃないかな?」
ポロポロと泣いている私の耳に佐原さんの優しい言葉が届いた。
「自分の気持ちに気が付いたなら、今度は雛子ちゃんが悟にそれを伝えてみたら」
「私がですか?」
「そう、雛子ちゃんが。悟の告白の返事まだしてなんでしょ」
「でも……」
私は涙をそっと拭きながら口を開く。
「今さら返事をしたって、もう遅いって言われるに決まってます。お前のことなんてもう嫌いだって……」
少し泣き止んだはずなのに目からまた涙が溢れてくる。そんな私に佐原さんが優しく頬笑みかけてくれる。
「俺の知ってる悟は、雛子ちゃんにそんなことは言わないと思うよ」
佐原さんの言葉に、私は瞳にたまっていた涙をゴシゴシと拭く。そして、すぅっと視線を上げて佐原さんを見つめた。