君からのヘッドフォン
ふと、津田くんは私をまじまじと見た。


「ど、どしたの?」

「いや…なんか。

練習着似合ってるなって…うん、かわいい」


ぼっと、体温が上がるのを感じた。

な、なんだこいつ…。

天然か?たらしか?

思わせぶりな態度しないでよ…。


「そ、それはどうも…」

「ふはっ、そんなテレないでよ。俺も恥ずかしくなっちゃうじゃん」


津田くんは太陽みたいに笑う。

眩しいな、本当に。


「俺、そろそろ行くわ。友達と遊びに行くから」

「うん、またね」
< 132 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop