嘘は必ずバレるから
私の目から涙がポロポロと落ちていく


「······未来姉、なんであんな嘘なんかついたの?」


ドアがあいて、未輝が入ってくる


「······未輝、盗み聞き?」


「入ろうとしたら2人の声聞こえるし、ドアが開いたから咄嗟にドアの影に隠れちゃって······」


未輝がドアを閉めてこっちに近づく


「未来姉なんで嘘なんかついたの?

本当は嬉しかったんでしょ?いろんな話をしてくれるの

自慢話でも、学校の話でも、嬉しかったんでしょ?

なんで嘘なんかついたの?

······なんで、告白したのにそれを嘘って言ったの?」


私はゆっくりと顔をあげて未輝をみる


ゆっくりと口を開けて、私は話した。








それから数ヶ月後。


「未来姉、聞こえる?俺の声きこえる?」



未来?お願いこっちをみて?」


私は家族に見守られながら静かに息を引き取った

























< 11 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop