この空の果てで
「……じゃあ、俺こっちだから」
「うん、また明日」
「ん」
会話もそこそこに別れた。
恋をすると、いつもと同じ帰り道もまるで違って見えると聞くけれど、普通だった。
キスの感覚もとっくに消えていた。
あまりに儚くてナツキに申し訳ない気がした。
わたし達は出会った。
でも、いつかは離れてしまう。
出会いは別れの始まりなんて誰かが上手いことを言っていた。
別れる時、わたしは泣いて困らせてしまうのだろうか。
怖くて逃げ出したくなるくらい、この世のどんなお菓子よりも甘くて魅力的な瞬間に、わたしはいる。
「ただいま」