この空の果てで
付き合ってから、いろんなところに出かけた。
公園とか、遊園地とか、プラネタリウムも見た。
美味しいものも食べて歩いた。
学校では今まで通りすぎて誰も気付いている感じはしなかった。
受験がだんだん現実味を帯びてきてそれどころではないのだ。
わたしも遊んでばかりいるわけではない。
もちろん勉強も頑張っている。
そのおかげか、この前受けた模試の結果は前回よりも上がっていた。
「上がった?」
「うん、よかったよ。ナツキは?」
「俺は現状維持。
周りが同じくらいやっているから同じ量じゃだめなんだよ」
「……疲れてる?」
「大丈夫、ありがと」
聞いているこっちが不安になるような返事だ。
「……わたしも、もっと頑張らないとね」
「……」
横を盗み見ると、見たことがないくらい怖い表情だった。
……勉強だけでこんなに変わってしまうものなのだろうか。