この空の果てで




付き合ってから、いろんなところに出かけた。



公園とか、遊園地とか、プラネタリウムも見た。



美味しいものも食べて歩いた。



学校では今まで通りすぎて誰も気付いている感じはしなかった。



受験がだんだん現実味を帯びてきてそれどころではないのだ。



わたしも遊んでばかりいるわけではない。



もちろん勉強も頑張っている。



そのおかげか、この前受けた模試の結果は前回よりも上がっていた。



「上がった?」



「うん、よかったよ。ナツキは?」



「俺は現状維持。

周りが同じくらいやっているから同じ量じゃだめなんだよ」



「……疲れてる?」



「大丈夫、ありがと」



聞いているこっちが不安になるような返事だ。



「……わたしも、もっと頑張らないとね」



「……」



横を盗み見ると、見たことがないくらい怖い表情だった。



……勉強だけでこんなに変わってしまうものなのだろうか。



< 68 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop