この空の果てで
「でも……!結局、わたしがあのタイミングで学校を出なければ何も」
「計算したわけじゃないんだろ?」
「計算してないけど、わたしがあの瞬間を引き合わせたんだよ!
怒ってよ!なんで俺を殺したのかって!」
「怒らないし、怒れないよ」
「怒ってよ!わたしの気持ちが収まらない!」
どうしてこんなに優しいんだろう。
「コハル。俺は、ずっと言っていたよな?
世界を見る目に惚れたんだって。
そんな綺麗な目を持っている人が、どうして人のことを殺すの?」
「……わたしの目は、綺麗じゃない。
汚いものばかり見ているの」
「もうあまり時間がないからよく聞いて。
コハルが人のことを拒絶するのは別れる時が怖いからだって前に言っていたよね。
みんな、誰でも経験する。
俺だって卒業とか、友達が病気で死んだとか、そういうことをたくさん経験してきた。
その度に『友達じゃなければこんなに辛くないのに』って思った」