弟くんの逆転
奈保くん、ストレートすぎる。
なんだか、甘い…。
「梓ちゃんは俺のものだから。他の男になんか絶対あげない」
「え……!?」
「梓ちゃんは俺だけ見てればいーの」
「っ!?」
なんだか、心臓もちそうにない。
このままじゃ、すぐに壊れちゃう気がする。
「あ、なんならシルシ、つけとこうか」
「し、しるし…?」
奈保くんの甘い攻撃のせいで、どっかに逃げそうな心臓を取り戻してきて、必死に冷静を装いながら、よくわからない奈保くんの言葉を聞き返す。
「おいで、梓ちゃん」
奈保くんにそう言われ、なぜか反抗する気は起きなくて。
言われるがまま、おとなしく奈保くんの前に座る。
でもなんか、子供扱いされてる気がする。私の方がお姉さんなのに。