弟くんの逆転
「おかーさん、昨日ヤな言い方しちゃってごめんね」
「んーん、いーの。むしろ謝らせなかったのは私の方だし」
「…よかった」
お母さんだけが悪いわけじゃない。
だから、自分でもちゃんと謝れてスッキリした。
わだかまりもきちんと解けて、今度こそよく眠れるかもしれない。
「あ、そういえば。香乃ちゃんたちが買ってきてくれてたゼリーもあるんだけど、食べる?」
「食べる…!」
ちょっと待って私の食欲。まだ完治してないのに出しゃばりすぎじゃない?
そんなことを思ったけど、口が勝手に動いちゃったし。…甘いものは別腹だもんね、うん!
なんて一人で心の中劇場を展開していると、お母さんは軽く笑った。
「じゃあ、冷蔵庫に移動させちゃったから持ってくるね」
「うん、ありがとう」
お母さんナイス。ぬるいゼリーは食べたくない。