女嫌いのイジワル上司を攻略します!
忙しく忙しく毎日を過ごしていても、やっぱり心のどこかでは菊名さんと倉西さんの関係を気にしてしまう自分がいたのも事実。
2人が一緒に席を立つと、あーやっぱりか。と沈む気持ちをなんとか紛らわしてきた。
そうやってせわしい日々を過ごしているうちに、1週間なんてすぐに経ってしまって、ついに私の初めての外回りの前日に差し迫った。
「マコ、明日も俺の事サポートしながら自分の経験としてしっかり勉強しろよ」
帰り際、倉西さんにそんな言葉を言われて、よし、やるしかない。と自分の気持ちにさらに気合を入れて意気込んだ。
のはいいんだけど...。
頭がクラクラして、季節は春だっていうのに嫌な寒さが身体中を駆け巡る。
絶対おかしい。と思って体温を測ったけど、体温計に表示された数字を見て青ざめた。
「38.7℃って...。」
正直いって、外回りなんて出来るような体調じゃない。そんなことは、自分でもよくわかってる。
でも、私はどうしても倉西さんに付いて行きたかった。
この一週間、必死で頑張った自分のためにも明日は絶対に熱を下げて行くんだから。
自分の身体の回復力を信じて市販の解熱薬をグビっと飲むと、いつもよりも早めにベッドに入った。