女嫌いのイジワル上司を攻略します!



室見さんの気持ちは痛いほど分かる。



女嫌いで、どんな美女にもナビかない攻略不能の倉西さんの元カノ事情なんて、きっと誰もが気になってたことだ。



だからなんの悪気もなく、みんなに自分の想像を話してるんだと思う。
それでいい時だってある。だけど...。



「ちょっと、私休憩コーナー行ってきますね?
営業で緊張して疲れちゃいました〜」




今の私には、その言葉はキツかった。




そりゃ自分でも思ったよ。

あぁ、だから小夏って呼ばれなかったんだなって。
でも、なんか人に言われちゃったらやっぱりって思っちゃう。



私はとりあえず温かいものを買って自分の心を落ち着けることにした。


倉西さんの切ない表情や、熱いキス。
一つ一つの言葉にどんな思いが込められてたんだろう。



考えてみると、なんだか倉西さんの中に私はほんの少ししか残ってないような気がして辛くなった。



はぁ。今日は午後から半休でよかった。
このままじゃ何にも手につかないや...。



「小夏ちゃん。大丈夫?」




1人で泣きそうになっていると、菊名さんがスっと隣に座って私の背中を優しくトントンとさすってくれた。




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