異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
是が非でもと、成功を誓ったダイエット……。 これを成し遂げる上で、お砂糖のひと欠片も蜂蜜のワンスクープも一縷の希望なんかじゃない! それらはただの甘えだ!
そんな甘えは断ちきって、私はライの監視の下で、死に物狂いでがんばるんだ!!
「ライ、私、がんばる! 不束者ですが、よろしくお願いします!」
腹は決まった。私は真っ直ぐにライを見据えて告げた。
「任せておけ! 俺が必ずマリーナを痩せさせてみせる!」
ライはふわりと笑みをのせ、力強くうなずいて応えた。
わぁ……! お砂糖より蜂蜜より、いっそう甘いライの笑みに目が釘づけになった。
鼓動が常よりも速く、ドキドキと刻んでいた。頬にのぼった熱も、しばらく引きそうになかった。
こうして、私とライの共同生活は幕を開けた——。