異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 アイーダを即座に部屋に引き入れてもろもろの誤解を解き、その後私はライに平謝りしたのだった。

***

 とまぁ、これが昨夜から今朝にかけての一幕。
 ……世の中広しと言えど、侍女に「ケダモノ」と叫ばれる王女なんてほかにはいまい。
 重ね重ね、私はなんとも残念な王女である……。
「はぁ……」
「マリーナ、足をどうかしたのか?」
 うん?
 私が自分の残念さに特大のため息をこぼしていたら、斜め上からライが唐突に水を向けた。
「足? いえいえ、私がどうかしてるのは満腹中枢だけだよ」
 ライは私の返答に納得していないのか、眉間に皺を寄せ、顎に手をあてて考え込むみたいに首をひねっていた。
「ライ? 私は今日もライにもらった裾よけを着用して、足さばきは絶好調で、……あ」
 絶好調と言いきろうとして、ふと気づく。


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